大手金融

HRBPの共創パートナーへの育成

  • 大手金融企業で、HRBPの役割が十分浸透せず、人事業務の仲介役にとどまる課題を解決するため、伴走型育成支援を実施
  • アセスメントや個別コーチング、実践的なケーススタディ研修を通じてスキルを強化
  • 大手金融企業において、人事機能の戦略的パートナーとしてHRビジネスパートナー(HRBP)を新設しましたが、その役割や機能が十分に浸透せず、単なる人事業務の仲介役にとどまるケースが多く見られました。これにより、現場のビジネスニーズに応じた的確な人事施策の立案や実行が困難な状況が続いていました。
  • この課題に対し、HRBPが真の「共創パートナー」として機能するための育成・伴走支援を行いました。具体的には、HRBPとして必要なスキルや意識を明確化し、各担当者が現状の課題を客観的に理解できるように、詳細なアセスメントを実施しました。
  • まず、各HRBPに対して現状の活動状況やスキルレベルをアセスメントし、本人および所属部門が抱える課題を明確化しました。さらに、HRBPの役割や期待されるスキル、組織内での立ち位置を理解するためのワークショップを開催しました。
  • また、HRBPとしての実務能力を強化するため、コーチング型の伴走支援を実施しました。定期的な1対1のコーチング面談を行い、HRBPが実際に直面している現場での課題を題材として取り上げ、具体的なアドバイスや改善案を提示しながら伴走しました。
  • あわせて、HRBPとして不可欠な分析力や交渉・調整力を高めるため、実務に基づくケーススタディを中心とした研修を実施しました。この研修では、実際に所属部門が抱える課題を用いながら、実践的な課題分析、施策立案、合意形成までをロールプレイ形式で行い、実践的スキルの習得を図りました。