新規医薬DX事業の人材戦略・育成体系構築
- 大手製薬企業の新規事業部門において、DXを活用した新規医薬ビジネス推進のための人材戦略を策定
- ビジネスアーキテクトや医薬エキスパートなど必要なロール・スキルを明確化し、将来案件を想定した人材のあるべき姿(To be)を設定。現状のスキルレベル(As is)とのギャップ分析を行い、採用・育成・配置戦略を策定

- 大手製薬企業において、新たな医薬ビジネスを創出することをミッションとした新規事業部門が設置されました。この部門では、従来の医薬品開発に加え、デジタル技術を活用した革新的な医療サービスや製品の創出が求められていました。しかし、これまでの人材配置やスキル構成では、こうした革新を迅速かつ効果的に推進することが難しいことが課題として浮き彫りとなりました。
- そこで、クライアント企業と連携し、新規事業部門におけるDX人材戦略を策定しました。まず、新規医薬ビジネスを推進するために必要な具体的なロールとして、ビジネスモデル設計を担う「ビジネスアーキテクト」、深い医療・疾病知識を活かしてプロダクト開発に貢献する「医薬・疾病エキスパート」、そして最先端のデジタル技術を具現化する「エンジニア」を設定しました。これらの各ロールに求められる具体的なスキルセットや知識を詳細に定義しました。
- さらに、将来の事業展開として想定される5年後の具体的なプロジェクトやビジネス案件を基に、必要となる人材の数量やレベルを明確にしたTo be像を策定しました。同時に、現在所属する人材に対して体系的なアセスメントを実施し、そのスキルや経験、知識の現状(As is)を客観的に把握しました。
- これらのギャップ分析を基に、人材戦略として採用、育成、異動・配置転換の施策を具体的に検討し、必要なDX人材の育成プログラムを構築しました。実務ベースのプロジェクト参画機会や外部研修、内部勉強会の導入により、迅速にスキルアップを図れるよう設計しました。