大手金融系IT

QCD向上・DX推進に向けた人材戦略・ポートフォリオ策定

  • 金融系IT企業で開発品質や納期遅延の課題解決を目的に、DX推進に必要な5年後のIT・デジタル人材ポートフォリオを策定
  • 戦略的に重要なITアーキテクトやPMなどのTo be像を定義し、現状の人材スキルとのGapを抽出。採用やリスキリング施策に加え、実践的な育成プログラムも導入し、DX推進力を強化
  • 大手金融系IT企業において、開発プロジェクトで頻発する品質問題や納期遅延が課題となっていました。その原因を分析した結果、根本的な要因が人材の質・量の不足や適切なスキルのミスマッチに起因していることが明らかになりました。そこでクライアント企業がDXを推進し競争力を維持するために、5年後に目指すべきIT・デジタル人材ポートフォリオの策定支援を行いました。
  • まず、企業の中長期的な経営戦略および技術戦略を踏まえ、将来的に特に重要となる領域や重点的に強化すべき機能を明確にしました。具体的には、ITアーキテクト、プロジェクトマネージャー(PM)、データサイエンティストなど、高度な専門性を有しプロジェクトをリードする人材の必要性が特に高まることが判明しました。
  • 次に、現在の人材のスキルやキャリア経験を定量的・定性的にアセスメントし、「As is」の状態を明確に可視化しました。その上で、戦略上求められる「To be」の人材像とのGapを具体的に洗い出しました。これらのギャップを埋めるため、外部からの専門人材採用、内部人材のリスキリング・アップスキリング、適材適所の人材配置転換といった施策を具体的に検討し、人材戦略として体系化しました。
  • さらに、これらの施策を実効性高く推進するため、DX人材向け育成プログラムを設計し導入しました。プロジェクト型育成施策、メンター制度の導入など、実践的かつ効果的な教育・育成体制を構築しています。その結果、プロジェクトの品質改善や納期遵守率の向上が見られ、企業全体のDX推進力強化につながっています。