大手金融

IT人材ポートフォリオ策定・ITスキルアセスメントを通じた現状把握

  • 自社のIT機能強化とシステム品質向上を目的に、「IT人材」の定義を明確化しスキルを体系的に整理
  • 全社的なスキルアセスメントを通じて人材の能力を客観的に把握し、最適配置を実現
  • この企業では、自社のIT機能をより強固にし、システム品質の向上や業務の効率化・高度化を目指していました。しかし、既存の組織体制や人材管理においては、誰がどの程度のスキルや能力を保有しているかが明確に把握できておらず、人材配置や育成施策に課題を抱えていました。
  • そこで、まず企業内における「IT人材」の定義を明確化し、職務や役割に必要なスキルやコンピテンシーを体系的に整理しました。その上で、全社的なIT人材のスキルアセスメントを実施し、各人材の能力レベルや専門性を客観的に把握することにより、人材マップを作成しました。この取り組みを通じて、どの領域でスキルギャップがあるか、または余剰なスキルが存在しているかを明確にし、効果的な人材配置やリソース配分が可能になりました。
  • さらに、人材のモチベーション維持と組織内の人材流動性を高めるため、IT・非IT人材間を横断したキャリアパスも構築しました。これにより、従業員がIT領域以外からでもデジタル分野に挑戦できる柔軟な環境を整備しました。
  • これらの施策により、人材の能力が体系的に可視化され、適材適所の人材配置が実現すると共に、従業員のキャリア展望が明確になったことで、業務効率化やシステムの品質向上が促進されました。