「50代の学び直し」というテーマですが、むしろ、これは20代の若手から、組織の中核を担う30代、40代の中堅、そして50代以上のベテランまで、すべてのビジネスパーソンに関わる、キャリアの本質的な問いを投げかけているように感じました。
その問いとは、「あなたには、会社の外に、自分のキャリアについて本音で語り合える仲間がいますか?」ということです。
「異業種共創ライフシフトキャリアラボ(LSCL)」は、まさにその「社外の仲間づくり」を支援する取り組みです。
参加者からは「社内では気づかない多様な価値観や経験に触れる」「リズムの異なる仲間とのグループワークは新鮮な緊張感を得られる」といった声が上がっているといいます。
これは、かつて若手・中堅層が中心となって企業の垣根を超え、日本の大企業を盛り上げようと立ち上がったコミュニティ「One JAPAN」の熱気を彷彿とさせます。
多くの若手社員が自社の看板を背負いながらも、個人の意志で繋がり、社会課題の解決やイノベーション創出に向けて知恵を出し合いました。
あのムーブメントもまた、組織を超えた「仲間づくり」が個人の成長と社会へのインパクトに繋がることを証明した好例でしょう。
なぜ今、これほどまでに「組織を超えたつながり」が重要視されるのでしょうか。
今回は、若手、中堅、ベテランというキャリアのフェーズごとに、その価値と可能性について深掘りしてみたいと思います。