前回の記事では、Moderna社が人事部門とIT部門を統合し、約3,000のAIと5,800人の従業員をマネジメントしている事例をご紹介しました。
この背景には、組織設計の思想が「ワークフォース・プランニング(人員計画)」から「ワーク・プランニング(仕事計画)」へと転換している大きな潮流があります。
「このポジションには何人必要か?」と箱を起点に考えるのではなく、「この仕事を成し遂げるためのタスクは何か?」という仕事の流れ(Flow of Work)そのものを起点とし、各タスクを人間とAIのどちらが担うべきかを問い直す。
その結果として、役割やポジションが再定義されていく。
この記事を公開した後、読者の方から「考え方は理解できたが、具体的にどう進めればいいのか?」「自社で実践するためのステップを知りたい」といった声をいただきました。
そこで今回は、「ワーク・プランニング」を実践するための具体的な5つのステップを、例を交えながら解説したいと思います。