ITmedia ビジネスオンラインの連載記事、ITmediaに「CHROが“AI責任者”になる時代 『ITと人事の断絶』を打ち破る、新・組織論」を掲載いただきました。
「AIに私たちの仕事は奪われるのか」
生成AIがビジネスの現場を席巻して以来、多くのメディアでこの二元論的な問いが議論されています。
実際、米国を中心とした巨大テック企業などでは、AI導入と業務効率化を見据えた採用抑制や、既存業務の代替に伴う人員整理(レイオフ)の動きが顕在化しており、「AIによる雇用の縮小」は現実のものとなっています。
しかし、「何人分のコストを削減できるか」という表面的な発想にとらわれた企業は、早晩、成長の限界を迎えることになります。
今、本質的に問われているのは「AIという新たな同僚(デジタルレイバー)の登場によって、人間の役割はどう変わり、人間が生み出す価値はどこへシフトするのか?」です。さらに、その不可逆で劇的な変化を組織としてどうマネジメントし、競争力の源泉へと転換していくのかという戦略的な問いでもあります。
こうした過渡期において、世界の最前線をけん引する先進企業は、これまでの常識を覆すような大胆な組織変革に乗り出しています。
本稿では、バイオテクノロジー企業の米Moderna(モデルナ)と米Microsoft(マイクロソフト)の人事戦略をひもときながら、「AI時代に勝てる組織」を提示していきます。

